Public Memo For Me

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巻き取るか?見守るか?

はじめに

チームメンバーの入れ替わりがあり、改めて突き付けられたのは、お願いしたタスクを巻き取るか?見守るのか?である。長期間一緒に働き関係性が出来上がると、これらに対して脊髄反射で処理していた。ただメンバーが変わるとそうはいかない。ということで、タスクを振った後、見守るのか巻き取るのかを自分がどう判断しているか考えていきたい。

昔話だが、初めてメンバーを抱えたときにこの判断(巻き取るか?見守るか?)に失敗して、プロジェクトを炎上させたことがある。同僚もこれが原因で炎上していた。これら事象を鑑みるに、メンバーを抱えるタイミングで誰もがぶつかる壁である。 本記事がこの壁を乗り越えるための一助になればと思う。

結論と考察

判断ポイントとして相手に対象者(メンバー)に成長を望むか否かがある。これを前提条件に、対象者と自分で軸を切って考えると、以下の通りに落ち着いた。

整理して初めて認識したのは、成長を望むのか望まないは、結果に大きく影響がでるということである。大半は成長を望む場合であるが、どこかのタイミングで、成長を望まない(つまりどうでもいい)という判断を下すことがある(上に立つものとして失格であることは理解している)。どういうときの対象者に対して成長を望むから望まないに変わるのかについては別の記事にしたいと思うのでここでは割愛する。

ここからは、相手に成長を望むことを前提にそれぞれの領域についてコメントしていく。

領域Ⅰ(対象者:能力ない、自分:できる)

早速悩ましげなケースである。自分でやると早い病にかかると、ここは巻き取ってしまうだろう。ここを巻き取るという判断にすると、炎上をしてしまうので注意する必要がある。

対象者にタスクを実施する能力がないので、自分が巻き取るという選択肢をとり続ける以上、対象者の成長は望めない。そして、自分はいつまでも楽にならない。ここは失敗する可能性もあるが、対象者に任せることが、自分のタスクを楽にする(≒違うテーマに取り組む余力を生む)ために大切な判断である。

仮に対象者が失敗しても簡単にこなすことができるので慌てることはない。 ここを我慢できるかが、管理者に求められる能力といっても過言ではない。

Ⅱの領域(対象者:能力ある、自分:できる)

何も考えずに任せてしまおう、と思うのだが、たまに散見するケースとして、お客さんの評価が対象者に転移することをきらい、自分でやっている人がいる。対象者(部下)と同じ仕事で張り合ってどうするのよ。 逆に対象者は、この仕事は積極的に奪いにいこう。


Ⅲの領域(対象者:能力ない、自分:できない)

これこそが管理職がすべき仕事である。ちなみにITコンサルが今後の成長を考え価値を出すべき領域が、ここである。この領域に集中して仕事をするべきである。

Ⅳの領域(対象者:能力ある、自分:できない)

どう処理するかは場合による。例えば、対象者が専門職で自分がジェネラル職の場合、は当たり前であるが、任せてしまおう。ただ自分の経験としてやっておきたい場合は、対象者の協力を得ながら、自分が主体となり、実施することもあるだろう。よって、この領域は一概にいえないと思い、場合による、とした。

最後に

対象者からタスクを巻き取ることが頻発すると、負荷があがるためキャパを超える3歩手前ぐらいで、リプレスを検討せざるえない。今回はリーダ側の目線でかつ成長の望む場合でイロイロ書いてみたが、逆にメンバは自分がどのくらい与えられた仕事を巻き取られているか?を考えてみると、自分がどのような評価をされているかわかる。仕事を振る側もイロイロ考えて仕事を割り当てていることをこの記事から感じてもらえると嬉しい。

[完]