Public Memo For Me

プライベートなメモ帳だけど、公開することで理性を保つ

ベストセラー本を避けている理由

本棚を整理していて、所謂「ベストセラー本」がないなぁと感じ、無意識的に避けていることに気がついた。20代の頃はバカみたいに買っては積読してブックオフへというサイクルを繰り返していたのに、どうして変わってしまったのか、言語化してみようと思う。

まずはベストセラー本とは何か?を定義しておきたい。ここで定義するベストセラー本は、売れた本というわけではなく、以下特徴を有している本のことをいう。

<ベストセラー本の定義>

  • タイトルが煽り口調(ex.○○だけをしなさない)
  • 著者が元○○系(ex.元マッキンゼーとか外資コンサルとか)
  • 成功を売り物にしている


なぜ読まなくなったのだろうか?

第一に「生存者バイアスが強すぎる」である。ベストセラー本にありがちな構成として、最初に自分の実績を述べた後に、実績を手に入れたための習慣がツラツラと書かれていることが多い。すべてが成功をするために必要な習慣と言わんばかりに書かれているが、因果関係がイマイチわからないし、むしろ逆なのでないかと思うことがしばしばある。成功したらすべからく正義、という書きっぷりに違和感を覚えた。

次に「それ、他の誰かもいっているよね?」である。そのよいと言われる習慣、他の人も実践をしてるし、あなただけの専売特許ではないのではと思ってしまう。特に元○○系の本は、異口同音のケースが散見され*1、改めてわざわざ読む意味がないように感じた。

最後に「成功って何?」である。こう言ったベストセラー系の本特有なのは、みんなが同意しやすい軸、つまりお金をいっぱい持っているであったりよい役職であることを成功の定義としていることが多い。細かい設定に違いはあれど、どれを読んでも大体同じ内容になっていることが多い。

ここまで書いたように、ベストセラー本が定義する成功を得るための「習慣」が知りたいのであれば、「夢をかなえるゾウ」を読んでおけば十分である*2


夢をかなえるゾウ1

夢をかなえるゾウ1


30代中盤にして思う。個人として面白味が出てくるのは、ベストセラー本を読まなくなった頃からだと思う。何が言いたいのかというと、余人には代えがたい存在こそ、個人としての面白味を有している状態である。つまり、よい習慣や能力は身に付けていて当然であり、そこからどうやってあなたらしさを獲得するのか?その獲得のための方法として、人とは違う本を読むことにある*3

このことに気づくことができるかが、社会人としての第二関門*4だと思う今日この頃である。

*1:裏を返すとそれだけ同じ会社の人の本を読んだという証左でもあるが

*2:私は1と2しか読んでないけどね

*3:勿論、他の人と違う仕事をすることでも同じ効能を得ることができる

*4:第一関門の話しはまだ今度に