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戦略的コミュニケーション[方法編](2020年度版)

相手とコミュニケーションをとるとき、どの方法を選ぶか?毎回、頭を悩ませる。なぜ悩むのか?それはどんなに伝える内容が練られていたとしても、適切な方法を選ばなければ、伝わり度合いが半減してしまうからである。

今までであれば、対面打合せ / 音声電話 / メールがメインであったが、コロナの影響でリモートワークが進んだことにより、チャットとTV会議も主力の仲間入りをした。これにより選択の幅が広がり、さらに頭を悩ませる状況が生まれてしまった。今回は、自分がどのようにコミュニケーション方法を選択してきたのか、また、新たに加わった2つはどういうときに選択をすべきかを、整理してみたい。

■コミニケションの方法

現在、以下5つがコミュニケーション方法の主力である。

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コミュニケーション方法

順番は、相手に与える負荷が高い順に並べてみた。コロナで主力になったTV会議は、対面打合せを補完するものであるが、チャットは完全に新しい方法ではないかと1感覚的に思っている。

以上のことから、次に新しい方法としてのチャットとはどのようなモノか、考えていきたい。

■チャットとは?

特徴を簡単にまとめると
 ・メールよりも短文
 ・相手にプッシュ通知され、早いレスが期待できる
 ・会話形式で進んでいく
である。また参加者を増すことができ、レスを期待しない掲示板的な使い方もできる。

発信者からみると、
素早く相手に文章で伝え、かつ、相手からのレスポンスを期待している、こういった場合にチャットは有効な方法である。ただ、会話形式で進んでいくため、発言内容な前後の文脈に左右され、かつ短文であることから、多義的な解釈ができることからエビデンスとして効力は薄いと考える。

受信者側は、相手からレスポンスを期待されていることが心理的な負担になる可能性もある。

■どう選択すべきか?

私は、相手との関係性、内容の重要度/複雑性、伝えないといけな人数、この3つの軸で選んでいる。

1.相手との関係性
2.内容の重要性/複雑性
3.伝えないといけない人数

それぞれについて簡単に説明をする。

1.相手との関係性

相手と親しい間柄かどうか、関係性が高いか?親しくない相手に対して、心理的な負担が高い方法でコミュニケーションをとると、受信者への負担は大きい。親しい場合は、どの選択肢をとってもいいが、相手の置かれている状況によって方法を選択してあげると親切である。

2.内容の重要性/複雑性

次に伝えたい内容がどのようなものかである。まずは重要度。例えば飲み会の連絡であれば、どの方法をとってもハレーションは起きない。逆に、プロジェクトの方針が変わる、といった周りに与える影響が高いものを電話だけ済ますのは非常に危険。なぜか?文章として残っていないので、伝言ゲームの中でどんどん内容が歪曲していき、異なる内容が伝わる場合がある。このように伝える内容の重要度によって方法を変えていく必要がある。

次に複雑性。
複雑性とは、伝えたい内容が相手の反応によって変化する可能性の高さ、と定義している。先ほど例であげた、飲み会の連絡。これは伝えることにより内容は変化しないことは明白だ。次に、仕事の進め方を相談する場合はどうか?場合にもよるが、伝えたことにより内容が変化する可能性があるため、複雑性が高いと定義できる。言い換えると相手からのレスポンスをたくさん求めているか、そうでないか?が、そのまま複雑性の高い、低いになることも伺える。

3.伝えないといけない人数

タイトル通り。1人だけに伝えればよいのか、それとも10人に伝えないといけないのか。10人に伝える必要があるにも関わらず、一人一人に電話するケースはまずない2。時間の無駄である。

■まとめ

以上、文章でダラダラ書いてきたが、纏めると以下の通りになる。

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方法と特性

表にしてみるとイマイチ納得感がないので、まだまだ軸の磨きこみが必要なんだろうなぁと思う。そこはご愛嬌。考えていることが大切である。

繰り返しになるが、内容がいかに練られていたとしても、コミュニケーション方法を誤るだけで、伝わり方は半減してしまう。それほどコミュニケーション方法の選択は大切だからこそ、意識的な選択が必要である。

[完]


  1. チャットは、システム開発のプロジェクトによっては昔からあったが、あくまでもメールの補完的なポジションだった。

  2. 過去、伝えるべき相手がステークホルダーであったため、1人1人に飲み会の時間と場所を電話したことがある。