何を質問しているかわからない、と言われる君へ
はじめに
若い子たちを見る機会が増えてくると質問しにきていただけるのはありがたいのですが、何を質問しているのかわからないことがしばしば。。。
なぜだろう?
そういえば、私もそんなことを新人の時よく言われたなぁ。。。
まてよ、克服方法を伝授すれば、俺の仕事楽になるじゃん!
と思い、自分がどうやって克服したのか、思い出しながら言語化してみました。
これを読んで少しでも楽しく仕事ができれば幸いです。
質問の種類
質問には「オープン 型」と「クローズ 型」の2種類あります。
さっさとハウツーを教えてよ、と思われるかもしれませんが、
質問の種類を抑えておかないと、よい質問を設計することはできません。
ですので、まずは質問の種類を抑えておきましょう。
簡単に特性をまとめると以下の表になります。
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オープン型
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クローズ型
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具体的な例
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・A社との交渉をどのように進めればいいですか?
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・A社との交渉ですが、まずは先方のB課長と下ネゴをとって進めようと思いますがよろしいですか?
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特徴
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・なんでも回答できてしまう
・抽象的
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・回答がYES or NOで答えることができる
・具体的
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考える主体
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・質問される人
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・質問する人
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利用場面
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・方向性を決めるディスカッション
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・許可を求める場合
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上司、上長への質問は、原則「クローズ型」であるべきです。
なぜか?
表にある「考える主体」を見ていただくと、「質問された側」になっていますね。
つまり、考えることを放棄した質問であり、相手に委ねてしまっています。
これではいけません。
仕事とは主体的に考えて動いてこそ、楽しいものであり評価されるものです。
ですので、あなたがする質問は原則「クローズ型」である必要があります。
質問の設計
質問しに行くとき、どのような流れで質問をしに行っていますか?
まさか、質問したいと思ったら、そのまま相手のところに行っていませんか?
いけません!!
「何を質問しているのかわからない」と言われる原因はここにあります。
聞きたいこと、質問内容を精査せずに質問に行くと
自分の中で整理できていないまま相手に話してしまい、
結果。。。。
という構造で「何を質問しているのかわかない」が生まれるわけです。
なので、質問をしたいと思ってもすぐに相手のところに行ってはいけません。
準備をしましょう。それがここでいう質問の設計にあたります。
どのように設計すればいいのか?
非常に簡単です。以下の表をノートに書いて整理すればいいだけです
相手から欲しい答え
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質問の内容
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簡単でしょ?
質問をしたいと考えたとき、顕在的/潜在的に必ず自分の中で相手からほしい答えがあります。
まずはそれを炙りだしてください。
すごい簡単な例を提示します
今回あなたは「A社に新製品を紹介する」というミッションを与えられていたとします。
新製品を紹介するにあたり、次にやるべきは、A社の誰かに打ち合わせのアポイントメントをとる必要があります。
となると相手から欲しい答えは?
相手から欲しい答え
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質問の内容
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C課長と調整しておいて
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となるわけです。次にどんな質問をすればこの答えを得ることができるのか考えます。
質問を考えるときに意識してほしいのは、先ほど紹介したクローズ型の質問で考えましょう。
すると、、、
相手から欲しい答え
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質問の内容
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C課長と調整しておいて
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今回のA社に新製品を紹介する件、C課長と調整でよろしいでしょうか?
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上記で整理した質問の内容を上司に質問をすればいいだけです。
簡単でしょ?
さいごに
こんなこと時間に追われて毎回できないよーと思うかもしれませんが、
質問は相手の時間も使うことになりますので、整理されていない質問をされ、双方の時間が無駄になります。
であれば、一度立ち止まって2分でもいいので、一度整理をして質問をしたほうが、結果的に効率的です。
ちなみに、この質問の設計は社会人10年たった今でもやることがあります。
みなさんも面倒くさいと思わずにやっていただけると、より良い質問になると思います。