3ヵ月ぶりに物理オフィスに出社してみて
先週、大量の紙印刷をしなければならなかったため、3ヵ月ぶりに物理オフィスに出社した。外の気感じたことをツイッターに残したが、もう少し書いておきたい思いブログにしてみた。
久しぶりにチーム全員が出社した。
— えじゃま (@ejama555) 2021年2月25日
リモートワークと比較して、チームメンバから受け取る情報量の多さである。会話の勿論のこと、表情や仕草も重要な情報であることを改めて実感した。
オフィス出社は管理者のためにあるんだなぁと。
出社させることにこだわる人の気持ちがわかった一日でした。
物理的に対面で作業することのよい点は、メンバーとのコミュニケーション量が増える点である。リモートワークでは、メンバーの表情が読み取れないし*1、また会話しようにもわざわざコールしなければならず、コミュニケーションに対するハードルが高い。結果、目的意識のないコミュニケーションがほぼなくなった。
チームとしての文化や指針がメンバー間で共有できており、かつ、一人ひとりが自立をしているプロフェッショナルであれば、リモートワークのみで仕事は成立するだろう。また、定型業務であれば、淡々と仕事をやるだけなので、この場合もリモートワークが成立するだろう。
ただ、私が従事しているITシステムのプロジェクト運営では、リモートオンリーはデメリットが大きい。それはなぜか?。前振りの通り、コミュニケーションの質と量に関係する。
プロジェクト運営の場合、作業が定型化されておらず、その都度やることを規定しなければならない。やることを規定するためには、なぜそれをやらなければならないのか、というコンテクストの共有も必要不可欠である。勿論、zoom等を用いてコトバで説明することはできるだろう。しかし、一回で背景や、やってほしいことが伝わることは人によるが稀*2である。
物理的に同じ環境で働いていた時には、表情や動作をそれとなく観察したり、また雑談の端々からメンバの状況を推し量ることができていた。なので、その時々の状況でコミュニケーションを密に取ることができていた。
しかし、今回の出社でこの営みがリモートワーク環境において失われていることが分かった。通常、失って気づくことが多いが、今回は、失ってからの再び得たタイミングで失ったことに気づいた、稀有な体験であった。
それはさておき、これをリモートワークで再現することはできるのか?という疑問が沸く。例えば、ZOOMの会議室で雑談ルームを常設しておいて、暇になったらJOINする、ということをすれば、目的意識のないコミュニケーションをすることはできるだろう。ただ、物理的な雑談と違い、リモートでは明示的なワンアクションを求められるので、定着しないと考える。よって上記疑問の答えとして、現時点では再現することはできない。ただ、リモートワークは働き方の多様性を確保するよい一面も明らかになった。
アフターコロナでは、仕事のフェーズや状況によってリモートワークと物理出社をデザインすることが、リーダやマネージャには求められるのだろう。*3